Lecture

コンクリート工学研究室の教員が担当している授業に関する情報です。

コンクリート工学

担当:日比野陽 准教授,五十嵐豪 准教授

秋学期 2年生対象

コンクリート工学の授業では,鉄筋コンクリート構造物の設計,施工,保全などに不可欠な基本的な概念を学びます。 建築工事に欠かせないコンクリート(鉄筋コンクリートやプレストレストコンクリートも含む)の力学および性能,材料,製造,施工,維持などについての講義を行います。本授業の目標は次の通りです。

  1. コンクリートを構成する材料について基礎を理解する。
  2. フレッシュコンクリートの性質を理解し,コンクリートの調合と施工性能の関係について理解する。
  3. 硬化コンクリートの性質を理解し,鉄筋コンクリート工学に必要となる材料物性の基礎を身につける。
  4. コンクリートの耐久性と調合・構成材料の関係について理解する。
  5. 各種コンクリートの構造上の基礎的な性質,特徴を理解する。

時間外学習として,学生自身が調合設計したモルタルで作品を作ることを行っています。

2022年度モルタルコンテストの作品

鉄筋コンクリート構造

担当:日比野陽 准教授

春学期 3年生対象

鉄筋コンクリート構造は鉄筋とコンクリートという異種の材料を組合せて外力に抵抗する複合構造です。したがって,外力に対する抵抗メカニズムや部材の設計法は木造や鉄骨造とは異なっています。本授業では鉄筋コンクリート梁と柱を中心として抵抗メカニズムと設計法の基礎について講義する。鉄筋とコンクリートの材料特性および梁,柱部材の基本的な力学的特性と設計法に関して計算例,設計例を具体的に解説することで,鉄筋コンクリート部材の設計に資する知識と能力を滋養することを目的としています。

建築材料工学

担当:丸山一平 教授,五十嵐豪 准教授

秋学期 3年生対象

建築材料工学では,建築の設計,施工,維持保全において適切な判断と工事の遂行,マネジメントができるための建築材料に関する基礎的な知識と背景にある物性発現メカニズムを理解します。建築に用いられる各種材料・製品を,素材,生産方法,力学的特性,規準など,多方面から分類・整理し,材料生産の技術が建築設計に与える影響を考察し,建築材料選定・維持管理プロセスに必要な基礎事項を理解する。また,多種多様な非構造材料に関する知識をもとに,適切な材料選択と材料設計の手法を理解します。

建築生産設計工学

担当:丸山一平 教授,五十嵐豪 准教授

秋学期 博士前期課程学生対象

鉄筋コンクリート構造物を対象に,コンクリート構造物の性能評価,時間依存性挙動について原理的に学習します。セメント系材料の反応プロセスと物性発現機構を理解し,数値解析により表現することで,材料制御の原理原則と設計,維持保全のあり方の考え方を習得し,材料の発現原理の理解を深め,工学上の設計および維持保全のあり方を理解する。プログラムを通じて実際の問題の原因究明プロセスを体験し,問題解決力の向上をはかります。

構造材料学

担当:日比野陽 准教授

秋学期 博士前期課程学生対象

鉄筋コンクリート造建物の耐震安全性能評価の考え方,評価法およびその背景を鉄筋コンクリート構造の耐震診断基準を通して理解し,耐震設計の応用力,総合力を涵養することを目的としています。また,教材には鉄筋コンクリート造耐震診断基準の英語版を用い,構造性能評価に用いる英語表現についても学びます。

構造・材料実験法

担当:長江拓也 准教授,尾崎文宣 准教授,日比野陽 准教授, アイリ アブドゥシャラム 助教

春学期 3年生対象

建築構造物に用いられる主要な構造材料である鋼材,木材およびコンクリートに関する基礎的な実験方法を学習するとともに,各種材料および構造部材に実際に触れ,材料・構造の持つ性能について評価する。授業の前半では,材料・構造実験法の原理,計測システム,データ 整理方法,安全管理に関する講義を行い,後半では,試験体の作成,各種測定手法,載荷方法などを演習によって実施し,毎回のレポートで考察を行う。本実験においては,コンクリート工学やその他の構造材料工学および鉄筋コンクリート構造に関する基礎事項の確認と建築構造工学の観点からの応用力の育成を目的としています。

この講義を習得することにより,以下のことができるようになることを目標としています。

  • 材料・構造実験法の原理を理解し,説明できる。
  • 実験データ整理手法に関して理解し,説明できる。
  • コンクリート部材の設計,施工,性能検証実験の原理を理解し,説明できる。
  • チームで役割分担を考慮しながら目的を達成できる。
  • 時間外学習として、毎回の実験に対する予習と実験レポートを提出する。